― 上越市で開催された農家仕事体験モニターツアー取材レポート(2026/6/21) ―
6月21日(日)、小雨がしとしと降る上越市の田んぼで、農家の仕事を体験するモニターツアーが行われました。 雨の匂いと土の感触がより一層リアルに伝わってくる、まさに“田んぼ日和”。参加したこどもたちは、普段は見ることのない農作業の裏側や、アイガモ農法の仕組みをじっくり学びながら、泥だらけになって挑戦していました。
まず主催する富永農園の代表富永さんから、田んぼ農家の一年間のお仕事の話を聞き、お米づくりの大変さを知るとともに、より多くの手間をかけることで、みんなが安心して食べられるお米ができることを学びました。

■ まずは「雨乞い地蔵」のお話から

ツアーは、地域に伝わる「雨乞い地蔵」のお話からスタート。 昔から田んぼの水は命そのもの。水を求めて祈りを捧げた人々の思いを知ることで、これから体験する農作業の“重み”がぐっと身近に感じられました。
■ アイガモ農法を見学
続いて向かったのは、アイガモ農法を実践している田んぼ。 アイガモたちが水面をスイスイ泳ぎながら、雑草や害虫を食べてくれる様子に、参加者からは驚きの声が上がります。
アイガモ農法とは?
農薬や化学肥料に頼らず、アイガモが雑草や害虫を食べ、その排泄物が肥料となることで、安全なお米を育てる自然循環型の農法

「どうしてアイガモ農法をやっているのか」 「アイガモはどんな仕事をしてくれるのか」
そんな疑問が、目の前の光景で一気に解決。農家の富永さんの説明とともにアイガモ農法がいかに理にかなったものであるかを理解する機会となりました。
さらに、最近では“ロボット合鴨”とも呼ばれる除草ロボットも登場していることを知り、農業の進化にも触れることができました。
■ いよいよ田んぼへ!泥の世界で農作業体験
ここからは、実際に田んぼへ入り、さまざまな作業に挑戦。
● 手押し除草機体験

最初はうまく進まなかった参加者も、コツをつかむとスイスイ。 泥の抵抗を感じながら、雑草をかき分けていく感覚はクセになる楽しさ。
● 歩行型エンジン除草機体験

エンジンの振動と音に少し緊張しながらも、操作できたときの達成感は大きい。 「自分でも動かせた!」という喜びが表情にあふれていました。
● 乗用溝切り機体験

乗り物にまたがり、田んぼに溝をつけていく作業。 水の流れを整える大切な工程で、田んぼにとって“水”がどれほど重要かを実感します。
● トラクター乗車体験

最後は大人気のトラクター。 大きな車体を自分の手で動かす体験は、子どもも大人も大興奮。 「本当に運転できた!」という達成感は、この日一番の笑顔を生みました。
■ 田んぼで見つけた小さな命

作業の合間には、田んぼの生き物観察も。 ・水面をすばやく走るハシリグモ ・まだしっぽの残るカエル ・雨の中を飛び交うトンボ
田んぼは稲だけでなく、たくさんの生き物が暮らす小さな生態系であることを、目で見て実感できました。
■ 今日わかったこと
参加者が口々に語った“気づき”はどれも深いものでした。
- 田んぼには稲だけでなく、雑草も虫も生きている
- 田植えと稲刈りだけが仕事ではない
- 水の管理がとても大切
- アイガモ農法の理由と効果が理解できた
- アイガモは人間の代わりに本当によく働く
- ロボット技術も農業に広がっている
- 安心して食べられるお米の裏には、農家の毎日の努力がある
雨の中での体験は、机の上では学べない“本物の学び”を与えてくれました。
■ 今日できるようになったこと
- 田んぼの除草を手伝えるようになった
- 泥だらけの田んぼを歩けるようになった
- 手押し除草機を上手に使えるようになった
- エンジン除草機・乗用溝切り機を運転できた
- トラクターを動かすことができた
どれも、普段の生活では絶対に味わえない貴重な経験です。
■ まとめ
小雨の中での農作業体験は、自然の厳しさと豊かさ、そして農家の方々の努力を肌で感じる一日となりました。 合鴨農法の知恵、田んぼの生き物たち、機械を使った作業の迫力。 どれもが参加者の心に強く残ったようです。
「安心して食べられるお米は、こうして守られている」 そんな当たり前のようで忘れがちな事実を、田んぼが静かに教えてくれました。












