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板倉から広がる、自由な色の世界。BENITAMA 小泉環さんに聞く「紅型染め」の魅力

沖縄の伝統工芸「紅型(びんがた)染め」を、上越市板倉区で体験できる工房「BENITAMA」。

「BENITAMA」を営む小泉環さんは板倉区の出身。結婚を機に大阪へ移り住みました。

今から5年前、板倉の実家に工房「BENITAMA」を開設。現在は毎月1週間ほど板倉へ滞在し、作品制作や紅型染め体験を行っています。

今回は、環さんに紅型との出会いや、板倉で活動する想いについて伺いました。


目次

紅型を始めたきっかけを教えてください。

環さん:

「もう30年以上前になりますね。

結婚して大阪で暮らしていた頃、家の裏にとてもきれいな染め物が干してあったんです。『あれは何だろう?』って気になって聞いてみたら、それが紅型でした。

そのお宅で教室も開かれていたので、私も習い始めたのがきっかけです。」

紅型染めってどんな染め物ですか?

環さん:

沖縄で受け継がれてきた伝統的な型染めです。

型紙を使って模様を作り、一色ずつ筆で色を重ねていきます。


沖縄の紅型染めに惹かれた理由は何ですか?

環さん:

「一番は、自由なところですね。

紅型って、実際にある花や鳥だけじゃなくて、想像の世界を表現することも多いんです。

『こうじゃなきゃいけない』っていう決まりがなくて、自分らしく表現できるところに惹かれました。」


板倉で工房を開いたきっかけを教えてください。

環さん:

「板倉には今も母が暮らしています。

帰省すると一週間くらい滞在するので、その時間で何かできないかなと思って、自宅に工房をつくりました。」


板倉だからこそ生まれる作品や色づかいはありますか?

環さん:

「『板倉だから』というよりは、新潟や上越の光に合う色を意識しています。

沖縄の鮮やかな色も素敵ですが、こちらの自然には、もう少し落ち着いた、しっとりした色合いが似合うんですよね。

上越の自然を表現するような作品を作るのが好きです。」


体験で一番大切にしていることは何ですか?

環さん:

「『はみだす』こと!

紅型は防染してあるので、色を刷り込むときには、はみだすくらいでいいんです。

そしてなにより、紅型は自由。失敗はありません。

紅型染めをしているときは、『こうしなきゃいけない』からはみだして、好きなように色を塗って、その人らしい作品を作ってもらいたいですね。」


体験で、完成した作品を見た皆さんの反応はいかがですか?

環さん:

「作品は5日ほど天日干しをしてから糊を落として完成するので、その場では完成品が見られないんです。

でも後日、『こんな作品になりました!』って写真を送ってくださる方や、『また来たいです』と言ってくださる方もいて。

そういう言葉をいただけるのが、本当に嬉しいですね。」


色選びのコツはありますか?

環さん:

「好きな色を自由に選ぶのが一番です。

もし『紅型らしくしたいな』と思ったら、隣り合う色を反対色にすると、ぐっと紅型らしい雰囲気になりますよ。」


これから挑戦したいことを教えてください。

環さん:

「紅型をまだ知らない方に、もっと魅力を知ってもらいたいです。

日本の方はもちろん、海外から来られる方にも体験していただいて、『こんなに自由で素敵な染め物なんだ』と思ってもらえたら嬉しいですね。」

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